乗鞍で考えたこと

乗鞍ヒルクライム
しんどかった。今まで一番しんどかった。フルマラソンよりしんどかった。
標高差1200m距離20kmの登板中考えたこと。

・おなか痛い
黒部ハーフマラソンのときと同じ腹痛が復活。
黒部ではリタイヤしたが、ちょうど同じぐらいの地点で腹痛発症したので、いけるところまで行ってみようと、我慢して走ってみる。

・ヘレンケラーの気持ち
前日、ロラ社長がお腹痛いとき走る気持ちを「お腹痛い、脚痛い、息苦しいの三重苦でヘレンケラー」と言っていた。
ヘレンケラーを思いながら「サリバンせんせー!助けてー!」と叫びながらはしった。

・ドーピングしたい
こんな苦しいことから解放されるなら、ドーピングでもなんでもしたろかと思う。
たとえば今の私がドーピングしたら、どんくらい速くなるんやろ?
処方してくれるのか?
後で聞いたら「しんどくならないだけで、速くはならない」という話。トホ。

・息くるしい
森林限界くらいから息がいよいよ苦しい。酸素、酸素をくれ!
今思うと、あれは過呼吸という状態か?
吸うても吸うても酸素が足りない。
おかげで肺痛い。

・脚とめたい
あと1kmとか言われても脚ぜんぜん動かない。
止まりたい。自転車投げ出して、寝たい。
3回くらいヤケになってホンマに脚とめた。バックしかけた。
マラソンはゆっくり走りたかったら走れるけど、ヒルクライムって自分の都合に関係なく、容赦なく勾配上がったりするからしんどい。脚とめたらバックするって、なんやねん。

ネガティブなことしか考えてないけど、ネガティブにまみれることが気持ちよくなってくる。
あんなネガティブまみれだったのに、次の日には全部忘れてる。
飛騨牛がおいしかったことしか覚えていない。
だからまた登るのか。