山ガール

最近の女子のトレンドはマラソンからトレッキングやトレイルランに移行中らしい。自転車ではなく。

私も山はアリと思う。歴史紐解きキャンペーンで、去年、八方尾根に行ったのを思い出した。

子供のころ、母が強烈な倹約家で、遊園地などもってのほか、休みの日に連れて行かれるといえばハイキング。自販機ひとつない山道では何もねだることもできず、家から持参したおにぎりとお茶のみで延々と歩く。つらい。山なんて二度と行きたくないと強く思った。

私が高校くらいから、母のハイキングは登山に変わっていった。私はトラウマで絶対行きたくないし、父もはじめは仕方なく付き合う感じだったが、もともと運動神経がいい方なのですぐさまはまり、休みの度六甲山や金剛山をあらゆる角度から攻めにいくようになった。父は母と行くときはペースを合わせ、たまに単独で行くときは羽根をのばして激しく登山ということらしい。

そんなわけで北アルプス日本アルプスに日帰りで行ける場所に居をかまえてしまった。そりゃあ、そっちのがいいやろと思う。

夏休み、乗鞍の練習に焦りながら帰省するとき、自転車持って行こうかなと思ったけどたまに顔合わせる親と一緒に過ごす方を大事にした方がいいかな、山登りやったらトレーニングとコミュニケーション同時にできるやん。と思い、一緒に登山に行くことにした。

マラソンや自転車で心肺機能や筋力はそこそこ鍛えてるしと思ってたが、登りはいい。問題は下りだ。父にかりたストックにしがみついて「た〜す〜け〜て〜」といいながらすべりおちる前を、母は平然と降りていく。

母のことを山ガールと呼ぼう

やまんばの方が近いけど

というわけで、帰省時登山は定例にしたいと思う。トレイルラン用の靴買おうかなあ。

これからの季節は「かんじき登山」らしいが、それはまだいいです。