感想文

「筋肉バカの壁」を読み終えた。太宰治は普段走ったりする人だったのだろうか?と思ったフルマラソンを走ったが、走れメロスが空々しく感じる。一方、博士のレポートは何度も涙が出そうになったマラソンに無縁だった人間が練習を初め、仕事の合間をぬって練習して、やっぱり故障して、走りたいのに何もできない苛立ち、焦りとの戦い。ありがちなお涙なんて…と抵抗しているのに涙がとまらない様。溢れでる感謝の念。思い出して泣けた。走る苦しさなんて一部でしかなくて、そこまでたどりつくまでのいろんな紆余曲折こそが、走る素晴らしさなのだと思う。走ってなかったらこの本読んでも何とも思わなかったのかな?走れメロスの方が感動したのかな?文学ってなんだろうなんの準備もなく突然走らされるオッサンの苦しんでる様みて、人は勇気づけられるのかな?それより、そのへんのマラソン大会にはゴロゴロいる、フルマラソン3時間台くらいの使いこんだボロ靴にヨレヨレランニングの猛烈に速い爺さんとかのがすごいと思う。そろそろ練習を始めようと思った。また気が緩んだら繰り返し読もう