まんまと
術にはまって、買った。
読後感はいいので、よし。
「東京マラソン」
遠藤雅彦 著
著者は東京マラソンにおける都の実務責任者だったいわゆるお役所の人。
プロジェクトX的な内容だけど。
「○○は、迷ったけど、ああしてよかったと思います」とか
「○○は、やっぱりこうした方がよかったと思います」とか
葛藤の様子や反省など素直な気持ちが綴られていて、感動を煽るようないやらしさは無く、すっきり読めた。
技術者には世界初の製品を開発するなど世界一の仕事というのがあるが、事務職にはまず無い。でも、東京マラソンならできる。
という下りが心に残った。
「お役所仕事」なんてみんな言うけど、みんな目の前の仕事はそれなりに愛情持ってまじめにやっている。民間だって公務員だってがんばってる人はがんばってるのだ。
細かいことの揚げ足ばっかとって、誰かの仕事をはじめから疑って、何か言ってやろうというような風潮は、余計に生きにくい世の中にしているなと思う。
ちなみに都の経費は準備期間を含めて2年で2億円だそうです。
御堂筋パレードは2億円1000万円だそうです。
マラソン関係ない人にしてみれば、どっちもどっちの無駄遣いと言われるのだろうな。
というお金の事情もあるけど、この本を読んで、特に大阪での開催はいろんな面で無理だと思った。